佐賀県森林整備課様からのご依頼で、2025年6月、森林保全整備業務へのドローン活用を目的とした初任者向け講習を行いました。
森林整備課では業務の効率化に向けて、すでに複数台のドローンを導入されており、災害発生時などに活用出来るよう、操縦できる職員を育成されています。こうした取り組みが進むなかで、新しく配属された方や、これまでドローンに触れる機会がなかった方にとっては、高価な機材を扱うことへの不安や、専門知識へのハードルが大きく感じられていたようです。
そこで今回は、「座学」と「実技」の二部構成で初任者講習を実施しました。座学では法規制やライセンス制度など、ドローンを扱ううえで必要な基礎知識を。実技では、実際に業務で使用されている機体を使いながら、セットアップやアプリの設定、基本的な操縦までをじっくりと学んでいただきました。
私たちはこれまで約10年にわたり、ドローンの講習を実施しています。今回はその経験を活かし、森林という特殊なフィールドでの活用を見据えたカリキュラムを構成。講習中も、参加者の皆さんから日々の業務について伺いながら、より実践的なアドバイスをその場でお伝えするよう心がけました。
「前回の講習でこういったトラブルがあった」「こう対処すると安心ですよ」など、過去の講習で得たリアルな事例も織り交ぜてお話しすることで、受講者の方にもより具体的なイメージを持っていただけたと思います。
当日は複数のドローンインストラクターが対応したため、限られた時間内でも丁寧なサポートができました。また、自社でドローンやバッテリーも複数保有しているため、機材の追加や貸出にも柔軟に対応しています。
今回の講習では、知識や技術の習得はもちろん、現場での活用に向けた意欲も高めていただけたと感じています。特に力を入れたのは、ドローンの便利さだけでなく、起こりうるリスクやトラブルについてもしっかりと伝えることでした。
たとえば、GPSが不安定になりやすい山間部での飛行方法、バッテリーの管理方法、トラブル時の対処法など、実務で役立つノウハウを中心に丁寧に説明しました。さらに、過去の講習で経験したトラブル事例を共有することで、実務での応用力も養っていただきました。
今回の初任者講習をきっかけに、今後はさらに業務ごとのフライトシナリオに基づいた実地トレーニングなど、ステップアップを目指した講習も視野に入れています。山林の上空や、狭小地・GPSが不安定なエリアでの操縦など、森林整備ならではの現場課題に寄り添ったサポートを続けていきたいと考えています。
また、「座学だけ学びたい」「操縦の練習だけしたい」といった個別ニーズにも柔軟に対応可能です。ドローンインストラクターが複数在籍しているため、少人数制やマンツーマンでの講習もご相談いただけます。
行政機関、企業を問わず、ドローン導入や人材育成に関するお悩みがあれば、どうぞお気軽にお声がけください。