ネットワーク技術を核に、独自のノウハウと知見によってICTプラットフォームの可能性を切り拓き続けている、ネットワンシステムズ株式会社(以下:ネットワン)様。
1988年の創業以来、世界の最先端技術を取り入れた情報インフラ構築や、戦略的なICT利活用を実現するソリューションなどを提供し、さまざまな企業に貢献しています。
EWM Japan(以下:EWM)は、2017年よりネットワン様の多様なプロジェクトに参画しています。これまでに共創してきたプロジェクトや、これからの展望などについて、ネットワンのご担当者様にお話を伺いました。
■お話を伺ったご担当者様
・管理本部 広報・IR部 部長 村元裕二さん
・管理本部 広報・IR部 広報チーム エキスパート 清水健雄さん
・ビジネス開発本部 プロダクトマネジメント部 デジタルマーケティング基盤チーム マネージャー 服部初さん

(奥左から)村元さん、清水さん、服部さん。手前はインタビューをしたEWM Japanメンバー
- ――ネットワン様とEWMの出会いは2017年でした
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村元さん:
そうですね。その当時は、ネットワンとしてサービスシフトへと変化していくタイミングでした。その部分を明確に打ち出していくためのプラットフォームづくりが必要で、コーポレート・サイトのリニューアルが大きなテーマになっていました。
それまではプロダクトやサービスなどあらゆるコンテンツがフラットに構成されていて、見せ方や構造・構成からデザイン、そして最重要課題のセキュリティ向上などを求めていました。数社の競合がありましたが、総合力やご提案の内容でEWMがパートナーに決まり、そこからさまざまなプロジェクトをご一緒することになりましたね。
広報・IR部長の村元裕二さん
- ――Webサイトのリニューアルプロジェクトの印象とは?
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村元さん:
構造面もデザイン面もセキュリティ面も、さまざまな面でEWMは本当に大変だったと思います。打合せの数も多かったですよね。そのなかで一つひとつのコンテンツのあり方や、デザインの方向性、さらにはSNSなどマルチコミュニケーションチャネルを含め、全体像の構築や更新など運用までを見据え、的確な提案と対応をいただきました。
開発・設計から実装までどのプロセスにおいても的確でレスポンスも速く、大変なプロジェクトでしたが二人三脚で成功させることができました。これをきっかけにネットワンは、新たなマーケティング活動を実施していくフェーズに入ることができたと思っています。
- ――本プロジェクトを機に定例会議もスタートしました
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村元さん:
現在進行形で続いている、ネットワンとEWMの定例会議ですね。当社からは広報や情報システム部をはじめ多様なメンバーが参加して、EWMと一緒になって現状分析やこれからのアクションなどについて、自由闊達な議論を交わさせていただいています。いつも新しい情報をいただくことができ、我々にとっても非常に大切な場となっています。スタートのコーポレート・サイトのリニューアルから、すごく良いスタートを切ることができましたね。
EWMが担当したネットワン様のWebサイト
「企業理念」ページや「NET ONE BLOG」
などコンテンツやページ制作に拡大
ネットワン様のコーポレート・サイトのリニューアル・プロジェクトを、1年半ほどの時間をかけて一つの形として完成させました。構成からコンテンツ企画、デザイン、運用やセキュリティなどを評価いただき、その後もさまざまなプロジェクトをお任せいただくことになりました。
- ――ネットワン様の企業方針やブランドにも関わるプロジェクトに参画させていただくようになりました
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清水さん:
EWMの日々の取り組みや対応力といった実績を、ネットワンとして理解していましたので、会社のコアとなる「企業理念」や、一つのメディアとしてさらなる進化を目指した「NET ONE BLOG」といったコンテンツの制作を手がけていただきました。
管理本部 広報・IR部 広報チーム エキスパートの清水健雄さん
- ――「企業理念」ページ制作で印象深かったことはありますか?
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清水さん:
社員みんなで決めた、とても大切な企業理念を、どう構成してデザインしてビジュアル化していくかが課題でした。私たちの想いや狙いを組んでいただいて、モーションムービーのご提案も含めて期待値を超えるアウトプットになり、本当に感謝しています。
- ――「NET ONE BLOG」の方はいかがですか?
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清水さん:
社内外にさまざまな情報をお届けしていく、ネットワンの重要なメディアとしての位置づけでした。ここでも要件定義から構成やデザインなどで力になっていただきました。
豊富な知見やスピーディなコミュニケーションなどのマンパワーも良かったのですが、ありがたいと思ったのは「ダメなものはダメ」としっかり伝えて下さるところでした(笑)。私たちの意見や価値観だけでなく、幅広い経験があるからこそのEWMのアドバイスは貴重でしたね。
企業理念ページ

NET ONE BLOG
「NET ONE BLOG」は、社内外から大きな反響があるそうです。ビジネス開発本部の服部さんは、このように説明して下さいました。
- ――社内外の反響とはどのようなものですか?
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服部さん:
「NET ONE BLOG」では、年間100件ほどの情報を発信しています。ICTに関する情報はもちろん、現在はエンジニアだけでなくネットワンの取り組みなどいろんなメンバーが幅広い情報を発信して、メディアとして育っていると感じています。
ステークホルダーやITアナリスト、さらにはリクルーターなどさまざまな方に閲覧いただき、コミュニケーションや社内エンゲージメントにも非常に貢献しています。
EWMには、記事を書くライティングのレクチャーなどもしていただいて、さまざまな面で「NET ONE BLOG」を支えていただいていますね。
ビジネス開発本部 プロダクトマネジメント部 デジタルマーケティング基盤チーム マネージャーの服部初さん
「新卒採用」や「netone valley」など
新たにブランドを構築する特設サイトの制作
その後も、ネットワン様とEWMの共創の関係性はさらに深まっていきます。学生に向けた「NOS新卒採用サイト」の立ち上げや、新たな価値が生まれる新ワークプレイス「netone valley」のオープンに伴う特設サイトをEWMにお任せいただきました。その両方を担当した清水さんにお話を伺いました。
- ――「新卒採用ページ」プロジェクトの印象をお聞かせください
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清水さん:
ネットワン・ブランドを、学生などの若い方にどう魅力的に伝えるかが最重要課題でした。企業や業界的には堅いイメージがありますが、そのなかでも親しみやすさやフレッシュさを感じてもらえるように、コンテンツ企画やデザイン制作に留意しながらEWMに制作を手がけていただきました。
ネットワンはどちらかというと知る人ぞ知る存在でしたので、もっとオープンな印象をもってもらいたいと思っていました。最初は当社のキーワードでもある「匠」をテーマにした和風のデザインに。現在はよりポップなイラストをメインにして、ネットワンの新しい魅力を打ち出しています。サイト全体についても、コンテンツについても、あらゆる点でおかげさまで良い反響をいただいています。
NOS新卒採用サイト
- ――「netone valley」サイトについても感想をお聞かせ下さい
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清水さん:
netone valleyサイト

ネットワン様とEWMの未来
- ――最後に、EWMに期待することやパートナーとしての未来について、それぞれの方に語っていただきました。
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服部さん:
Webを中心とした制作といっても、セキュリティからコンテンツ、CMSや広報・IR的な発信、さらにはマーケティングまで、EWMはどのプロセスにおいても心強いパートナーです。まずはEWMに聞いてみようという、なんでも相談できる存在ですね。
最近ではHubSpotを活用した新たなコンテンツ・サイトを構築しているのですが、EWMがHubSpotの代理店ということもあって、とても心強く思っています。
私が所属するデジタルマーケティング基盤チームには現在5名が所属しているのですが、EWMは6人目のメンバーだと言えますね。
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清水さん:
EWMはオーダーメイドと言いますか、いつも同じではない、常に新たな相談をして提案をいただいています。プロジェクトにおける信頼感はもちろんですが、EWMの一人ひとりが、新たな気づきや刺激をもたらしてくれる存在です。そういったところが、ネットワンの進化にもつながっているのだと思っています。 -
村元さん:
常に先を見ているところを、これからも一緒に極めていけたらいいなと考えています。個人的にはEWMとは、良い意味で「黒子」のような存在だと思っています。「黒子」は表には出ませんがステージで活躍する人やモノを支える重要な存在で、EWMもそれと同じように、ネットワンがさらに輝くための大切なパートナーです。これからも一緒に進化していきたいですね。
ネットワン様とEWMのパートナーシップは、これからさらに深まり、進化していく。
- クライアント
- ネットワンシステムズ株式会社
- 期間
- 2017年より
- URL
- https://www.netone.co.jp/
取材後記
ビジネスにおける理想の関係とは、どのようなものか? EWM Japanとネットワンさんとの鼎談を取材し、その答えの一つに出逢うことができた。依頼する→指示に沿って動く、だけの関係性ではなく、クライアントとパートナーが一緒になって成長していくというーー。
「新しいことをやろうと思ったら、まずはEWMに相談してみることが当たり前になっている」「我々のもう一人のチームメンバー」とEWMの存在についてネットワンの面々は語り、その言葉を受けるEWMは「ネットワンさんにいろんな相談をいただいたことで、自分たちも成長することができた」と感謝の想いを表す。コーポレートサイトのリニューアルに始まり、企業・ブランドとしてコアかつ多角的なプロジェクトをEWMは手がけてきた。その尽力によってネットワンは進化を重ね、一方でEWM自身も経験と知見を重ね成長へとつなげることができた。
主・従ではなく、フラットな関係性で、一緒になってさらなる高みを目指していく。私自身もいくつかのプロジェクトに参画させていただき、その心地よさや価値を体感してきたが、この鼎談で改めてその関係性の素晴らしさを実感することとなった。
狭く深くではなく、広く浅くでもなく、広くて深い関係性。そんなEWMとネットワンさんのような関係性を、弊社でももっとたくさん築いていけたらな、って強く思った。
取材編集・執筆・撮影 西原真志(株式会社ライター)

