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地域に寄り添うDX支援拠点 ― 佐賀県産業スマート化センターでの取り組み

佐賀県産業スマート化センター

佐賀県内企業等のデジタル化を後押しする拠点、「佐賀県産業スマート化センター」。この施設の立ち上げから、私たちEWMは公益財団法人佐賀県産業振興機構さが産業ミライ創造ベース(旧:佐賀県庁産業労働部産業DX・スタートアップ推進グループ)より運営業務を受託しています。

2018年10月に開設した同センターでは、AIやIoTといった最新技術を活用し、県内企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援。現在は、株式会社佐賀銀行、株式会社佐賀電算センターと共に、3社連携のもとで、技術と人をつなぐ拠点として活動しています。

目指すのは「地域企業が相談しやすい場所」

佐賀県が抱えている課題の一つとして、県内企業の生産性向上と、新たな技術を取り入れたビジネス創出があります。佐賀県産業スマート化センターはその課題解決に向け、“デジタルの駆け込み寺”としての役割を担ってきました。

<主な取り組み内容

  • DXに関するお悩み相談の対応
  • セミナーやイベントの企画・運営
  • サポーティングカンパニーとのマッチング支援
  • メールマガジン・Web・SNSを活用した情報発信
  • 県内企業のDX事例の発掘と記事化

これらの取り組みを通じて、幅広い企業に寄り添う支援を展開。専門的な知識がなくても気軽に立ち寄れる、開かれた支援機関としての運営を心がけてきました。

民間だからできるスピード感と柔軟さが武器

運営にあたって重視しているのは、DX導入のハードルを下げるだけでなく、現場目線での即応力を武器に課題解決に寄り添うこと。変化の激しい中でも、リアルタイムで情報を発信し、改善策を即座に実行。スピード感を持った対応が、県内企業の生産性向上を支援しています。

また、相談対応やヒアリングでは、表面的な課題だけでなく、その背後にある業務フローや人材の悩みにまで踏み込み、丁寧に対話しながら本質的な課題を抽出し、企業が今から取り組める最適なステップを共に考えます。この積み重ねが、信頼と成果へと確実につながっていると実感しています。

さらに、イベントやセミナーでは、現場で得たリアルなニーズを即座に反映しながら企画を立案。単なる知識提供ではなく、参加者がその場で気づきを得て、行動に移せる体験の場を創出しています。

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「気軽さ」と「つながり」を大切にした運営を

「デジタル化=難しそう」と感じる企業の方々にも、気軽に相談できる場を提供。敷居の低さを意識しながら、誰でも立ち寄れるオープンな環境を整えています。「ちょっと話してみよう」と思えるような雰囲気づくりに力を注ぎ、相談の第一歩を後押しします。

また、業種や企業規模の壁を超えた“横のつながり”が生まれる場を積極的に創出。異業種間のネットワークを広げることで、新たな視点や可能性が生まれ、地域全体の活性化につながっています。

加えて、センター内部の業務もデジタル化を推進し、運営の効率化を実現。スタッフのバックグラウンドも多彩で、製造業・不動産・教育分野など、それぞれの知見を活かしながら、多角的な視点で相談に対応しています。つながりが生まれ、気軽に頼れる場であり続けること。それが私たちの目指す運営スタイルです。

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地域に根ざした支援で見えてきた成果

これまでの取り組みにより、センターには年間4,000名以上が来訪し、累計800件を超える相談が寄せられるようになりました。
 「社内に前向きな動きが生まれた」「今まで気づかなかった視点が得られた」など、利用者からの前向きな声も多数寄せられています。
最近では、県外からの視察も増えており、先進的なDX推進拠点として注目されることも。利用者アンケートでは97.9%という高い満足度を記録し、私たちにとっても日々の運営の励みになっています。

これからも地域課題解決に向けて全力でチャレンジ

センターでの取り組みは、行政と民間が連携することで、地域課題に新たなアプローチが可能になる、一つのモデルケースになったと感じています。今後、弊社では、地域課題解決型プロジェクトへの応用や、地元の教育機関や若い人材との連携による人材育成にも取り組んでいく予定です。

「DXって何から始めたらいいかわからない」
「社内のデジタル化、気になっているけどなかなか進まない」
 そんなお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。私たちは、現場に寄り添ったご提案で、皆さまの一歩を支援します。

クライアント

公益財団法人佐賀県産業振興機構さが産業ミライ創造ベース(RYO-FU BASE)

期間

2018年10月~

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