プロジェクトの概要
東京消防庁(以下、消防庁)の公式ホームページの全面リニューアルに向けたWebコンサルティングを実施しました。
アクセス解析はもちろん、1万ページに及ぶサイト構造の整理、リンク切れチェック、用語の表記揺れの洗い出しなどリニューアルに向けて既存ホームページの総点検を行い、リニューアル後のあるべき姿を仕様書案として落とし込み最終成果物として納品いたしました。
- クライアント
- 東京消防庁
- 業界
- 自治体・行政・官公庁
- 期間
- 2022年9月から2023年2月
- 支援内容
- 運用中のホームページの課題調査、リニューアル仕様書案の作成
- 成果
- 課題の可視化、リニューアル仕様の決定
Webコンサルティングプロジェクトの提供サービスと成果物
- 課題分析
- アクセス解析
- リンク階層の分析
- リンクタイトルと移動先ページの不一致の洗い出し
- ホームページ内に記載された用語の形態素解析
- サイト内・サイト外へのリンク切れの特定
- ウェブアクセシビリティ検証
- SEOテクニカル調査
- 認知的ウォークスルー分析
- ヒューリスティック評価
- リニューアル仕様書案の作成
ご相談に至る背景・過程
平成9年から運用されている東京消防庁様の公式ホームページは、公開後大規模なリニューアルが実施されておらず、都度小規模な修正を重ね運用を続けていました。
そのような状況で20年以上運用していたため、情報量が肥大化し、かつ各種情報の関係性が解析不能な状況になり、広報活動のしにくさやユーザーの使い勝手に課題を抱えていました。
EWMの支援と施策内容
EWMのコンサルタントが中心となり、ホームページリニューアルの実施に向け、課題調査と問題点の可視化を行い、仕様書案を作成しました。
課題調査と可視化
リンク切れや表記揺れなどの目立ちにくいミスの洗い出しから、EWMのデザイナーとWebディレクターがホームページの使い勝手を調査するUX調査、コンサルタントによるSEO調査までホームページに関する調査を網羅的に行いました。
アクセス解析
GoogleAnalyticsのデータをもとに公式ホームページにアクセスするユーザーの動向を分析し、アクセス数、滞在時間、ページビュー数、入口ページ、離脱ページなどのデータを収集・分析しました。これによって、ユーザーが求めている情報や興味を持っているページを特定し、改善のための方向性を提案しました。
リンク階層の分析
ホームページのページ構造を分析し、リンクの深さや階層構造、ページの整理、情報の整理を行いました。これにより、ユーザーが必要な情報に迅速かつスムーズにアクセスできるようにサイト構造の改善案を提案しました。
リンクタイトルと移動先ページの不一致の洗い出し
ホームページ内のリンクタイトルと移動先ページが一致していない箇所を洗い出し、正確な情報提供のために修正を提案しました。
ホームページ内に記載された用語の形態素解析
情報提供の精度を高め、ユーザーにわかりやすい情報提供を目指すため、ホームページ内に記載された用語を形態素解析し、用語の表記揺れや同義語の把握を行いました。
サイト内・サイト外へのリンク切れの特定
ホームページ内・外のリンク切れを特定し、修正を提案しました。
ウェブアクセシビリティ検証
ウェブアクセシビリティの基準に沿ってホームページを検証し、障害のある方々も含め、多様なユーザーが利用しやすいホームページの開発を提案しました。
SEOテクニカル調査
検索エンジン最適化(SEO)のためのテクニカルな要素を分析し、ホームページの構造や表示速度、キーワードの設定などを見直し、改善を提案しました。
認知的ウォークスルー分析は、ユーザーがウェブサイト上で特定のタスクを達成するためにどのように進行するかを理解するための方法です。この調査では、プロジェクトチームが、ユーザーがサイト上でどのように移動し、情報を探すかをシミュレートします。そして、その結果に基づいて、サイトの改善点を特定します。
認知的ウォークスルー分析
認知的ウォークスルー分析は、ユーザーがウェブサイト上で特定のタスクを達成するためにどのように進行するかを理解するための方法です。この調査では、プロジェクトチームが、ユーザーがサイト上でどのように移動し、情報を探すかをシミュレートします。そして、その結果に基づいて、サイトの改善点を特定します。
ヒューリスティック評価
ヒューリスティック評価は、エキスパートがウェブサイト上で問題を特定するための方法です。エキスパートが、ユーザビリティの観点から、ウェブサイトのコンテンツ、レイアウト、ナビゲーション、エラーメッセージなどの評価を行い、問題点を特定し、改善案を提案します。
リニューアル仕様書案の作成
上記の調査の結果をもとに公式ホームページのリニューアルに向けて実施すべき課題や改善点、必要な機能や要件などをまとめ、実現すべき目標や方針を仕様書案に落とし込みました。