2025年8月23日、24日の2日間、私たちは「第1回SAGAパラスポ2025全国ボッチャ大会」のライブ配信サポートを担当しました。このプロジェクトでは、県職員とボランティアスタッフ「サガンティア」が主体となってライブ配信を実施できるよう、技術指導から当日運営までを一貫してサポートしました。
SAGA2024のレガシーを継承する取り組みへ
佐賀県では、SAGA2024で実施した全競技ライブ配信の資産を今後も残していきたいという課題を抱えていました。また、大会運営を支えたボランティアスタッフ「サガンティア」の活躍の場を広げたいという思いもある一方で、機材のセッティングやトラブル対応まで、全てを自分たちで実施するには不安があるという声も聞かれていました。
そこで今回のプロジェクトでは、ボッチャ競技のライブ配信を通じて、県職員とサガンティアが将来的に自走できる体制づくりを目指しサポートを行いました。私たちは単なる配信代行ではなく、主に次の3つの業務に力を入れ取り組みました。
- ボッチャ競技のライブ配信サポート
- サガンティアへの配信指導
- 配信機材セッティングサポート
内製化を見据えた段階的なサポート体制
このプロジェクトで私たちが最も大切にしていたことは、「配信業務の内製化支援」という視点です。単に映像配信を代行するのではなく、県とボランティアスタッフが自分たちの力で配信できるようになるための導入支援を行いました。
事前の企画立案から研修、そして当日の配信まで一気通貫でサポートすることで、参加者の方々に実践的なノウハウを身につけていただけるよう努めました。特に、SAGA2024でのライブ配信経験を活かし、現場で起こりうるトラブルへの対応方法も丁寧に指導しました。
また、将来的な自走を見据え、ボランティアスタッフでも扱いやすい映像配信の仕組みを提案。次回以降の実施も意識して、段階的なサポート計画を立案し、徐々に自立できる体制構築を目指しました。
県とサガンティアの力で実現した配信成功
プロジェクトの結果、大きなトラブルもなく当日のライブ配信を無事に完了することができました。特に決勝戦では、実況解説付きで4つのカメラを同時に切り替えながら配信するという本格的な映像制作も実現。さらに、私たち業者が前面に立つのではなく、県職員とサガンティアの皆さんが主体となって配信を行えたことが最大の成果です。
サガンティアや県職員の方々がカメラワークや配信操作、音声調整などを担当し、私たちはバックアップとアドバイスに徹することで、参加者の自信にもつながりました。
地域スポーツのデジタル発信を根付かせる第一歩
今回の取り組みは、SAGA2024のレガシーとしてスポーツのライブ配信文化を佐賀県に根付かせる第一歩にすることができたのではないかと考えています。今後もさまざまな競技大会で同様の取り組みを繰り返し行うことで、徐々に形が定着していくことが期待されます。
この事例は、自治体や企業で動画配信を内製化したい場合の導入支援として広く応用が可能。また、今後は視聴者の増加やこの取り組み自体のプロモーションなど、認知度拡大に向けたサポートも行っていく予定です。
スポーツ大会やセミナーのライブ配信受託のみならず、「動画配信を自分たちでしたい」という方への導入支援や機材選定、動画制作やドローン空撮など、映像に関わることは何でもご相談いただけます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
- クライアント
佐賀県スポーツムーブメントチーム
- 実施時期
2025年8月23日、24日