2025年3月、佐賀の春の風物詩として親しまれている「佐賀城下ひなまつり」の一環として、新たにマルシェが開催されました。私たちはこの「ひなまつりマルシェ」の企画・運営を担当し、地域の魅力を活かしたさらなるにぎわいの創出に取り組みました。
佐賀城下ひなまつりに、新たな賑わいの拠点を創出
佐賀市歴史民俗館を中心に開催される「佐賀城下ひなまつり」は、佐賀の春を代表する恒例行事です。市内各所で雛人形の展示やワークショップなどが行われ、毎年多くの来場者で賑わいます。今回はその魅力をさらに広げる取り組みとして、柳町エリアにグルメを中心としたマルシェ会場を設けました。
一つのエリアにとどまらず、複数の会場を自然に巡ってもらえるよう、マルシェは大通り沿いにある柳町エリアの入口に設置。滞在時間や楽しみ方の幅を広げることで、イベント全体の体験価値を高めることを意識しました。さらに、周辺の他イベントとも連動させることで、地域全体の活性化にもつながる仕組みづくりを目指しました。
地域とのつながりを活かした、温もりあるマルシェづくり
マルシェの魅力を形づくる大きな要素のひとつが、出店者のラインナップです。これまで地域とともに活動してきた私たちだからこそ築けたネットワークを活かし、佐賀らしさや季節感を感じられるお店を中心に選定しました。3月の肌寒さに配慮し、温かい料理を提供できるキッチンカーを中心に声をかけ、手軽に楽しめる食べ歩きメニューを充実。柳町と松原エリアを楽しく回遊できるような工夫を盛り込みました。
イベントをより多くの方に届けるため、チラシやのぼりといった販促ツールはすべて自社でデザイン・制作。また、自社が運営に携わるwebメディア「EDITORS SAGA」での事前紹介記事やSNS発信を通じて、来場のきっかけづくりにも力を入れました。
日頃から「こねくり家」の運営や地域活動を柳町で行っているからこそ築けた関係性が、出店者や関係者との細やかな連携や柔軟な調整を可能にしたと実感しています。また、生成AIを活用した会場イメージ資料の作成など、IT領域に強みを持つ私たちならではのアプローチも取り入れながら、関係者とのイメージ共有もスムーズに進めることができました。
「また来たい」と思ってもらえるイベントを目指して
今回のひなまつりマルシェは、「佐賀城下ひなまつり」のさらなる盛況に貢献することができたと感じています。マルシェをきっかけに他の会場を訪れる方が増えるなど、イベント全体の回遊性向上にもつながり、多くの方から嬉しい声をいただきました。
地域の方々からは「今後もいろいろなことをやってほしい」との声もいただき、今回の取り組みが地域に根ざした活動として受け止められたことを実感しています。
単なる“賑わいづくり”ではなく、地域と歩調を合わせながら文化を次世代へつなぐ機会として、多くの共感を得られたことは、大きな手応えとなりました。
地域をもっと好きになるきっかけを
今回のマルシェは、地域の風景や文化、人とのつながりが交わる場となりました。この経験を通じて得た知見やノウハウは、今後、他地域や異なるジャンルのイベントにも活かせるものだと考えています。
これからも私たちは、佐賀のまちをもっと楽しく、もっと誇れる場所にしていくために、地域とともに歩む企画を生み出していきたいと思います。
佐賀の魅力を活かしたプロジェクトにご関心のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
- クライアント
一般社団法人 佐賀市観光協会
- 実施時期
2025年3月1日(土)、3月2日(日)